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野生堂

日々の思った事を書き綴ります。

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麹づくり

お隣に住む大家のお婆ちゃんは、麹づくりの名人です。
毎年、注文を受けてたくさん作って発送しています。
個人宅で、一から作っている所はそうそうないだろうと思う。

お婆ちゃんは数年前から一人住まい。
何キロもある米を持ち上げたりするのは重労働。
今回は私達がお手伝いさせてもらうことになりました。

朝、5時頃からかまどに火を入れ、大きな釜で米を三斗ほど蒸します。
一斗が約18キロなので、50キロ以上の米。
一度にこれだけの量を蒸せるのはこの大きさでないと無理だろうな。


蒸しあがったら、麻布を敷いたムシロに米を乗せて広げ、麹菌を混ぜ込みます。





そのあとは、暖めておいた室に運び入れて数日置いておくそうです。






細かい温度や作業工程などは、ほとんどお婆ちゃんの長年の経験による感覚に頼っているので、ここでは説明しきれません。

何よりも素晴らしいと感じるのは、江戸時代から続くこの作業を当時と変わらない道具と製法で行っている事です。

もちろん、米も自家製、水も裏山からの湧水です。
この麹を求める人達は、他ではない美味しさに気づいているからなのかもしれません。






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鹿肉 猪肉

僕が岡山に移住してから、早六年目。
移住当初から仲良くしている地域一番の腕を持つ猟師さんがいる。

そんじょそこらのエセ猟師とは違う。ライフル銃の名手。一発必中、必殺で獲物を仕留める。そして必ずしも引き金を引かない、獲物を逃がす勇気も持っている。

こういう猟師は獲物〔動物〕を愛している。だから動物に詳しく、本当の事を教えてくれる。クマの情報もくれるし、捕獲、放獣を手伝ってもくれる。
懸賞金目当てのエセ猟師が何発も打ち込んで仕留めた獲物は、色々な意味で食べれたものじゃない・・・

けれど愛を持って仕留められ、きれいに処理された獲物は、本当においしいのだ!
僕はこの正統派の猟師さんの猟は手伝いをして、獲物を分けてもらう。時には射止めた獲物を、そのままもらう。そして自分でさばく。
家の専用冷凍庫は、知り合いに分配してもきりが無いくらい、常に猪肉、鹿肉でいっぱい!!本当にありがたいことだ!これで生きれるのだ。

野菜同様、肉も地域のもので循環できている。
野生の肉は、生、焼く、干す、煮る、揚げる、ミンチにする、骨、髄はスープにと、余すことなく、美味しく頂ける。



写真は猪骨ブイヨン。冷めるとプルプルになるので、ブヨヨンと呼ぶ。笑

色々香味野菜と塩、香辛料、猪骨、猪脂をストーブでとろとろになるまで煮込む。



そのままでもおいしいけど、ベースとして、ラーメン、なべ、煮物、カレー、シチュー、とあらゆる料理に使えます。どれも最高に美味しい!!
賞味されたい方は是非家に遊びに来てくださいね!


ありがたい自然の恵みです。ですが無作為に捕り尽くすことは、あってはならないし、許されない事です。徹底した資源管理が必要ですし、捕るとき、いただく時の心のありかたが重要ですね。






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ものづくりなど

畑に植えた白菜を全て収穫しました。
種を採る用のだけを除いて。


今年植えたのは雪に埋もれさせて甘さを増すタイプの白菜とは違うらしい。
毎年そうしていましたが、ほんとうにとても甘くて美味しいんです。
でも今年はもうこの時期に葉の外側が黄色くなってきたので収穫。
新聞紙にくるんで置いておくと、冬を越すくらい問題ないらしい。

 


人参も立派にできました。
今まであまりうまくできなかったので嬉しい
ほうれんそうとブロッコリーはご近所さんからの頂き物。
野菜には困りません。
貧乏生活でも、こういう点で安心感がありますね。


ところで、夫のやってることを、ご紹介。
器用なので作れるものはほとんど自分で作るんですが、クラフト作りなどもしています。

これまでに作ったのは、

数人掛けのイス
ミニテーブル

CDラック


など、まだまだあります。
実益も兼ねて売りたいと思ってるようです。
またブログで公開していかないと。

そんなこともしつつ、現在は風呂づくりに夢中。
もとあった風呂場はもう数十年使われておらず、山の湿気で朽ちて腐ってたので取り壊しました。
昔なつかし五右衛門風呂。
使えれば良かったんですが、釜は割れていて駄目でした。

 


土壁もトタン屋根も取り壊し。


もちろん業者には頼まず、自分達で。
地元の製材所で材木を注文したり、取り壊しの家から出た浴槽や薪ボイラーを手に入れたり。

我が夫ながら、こういう行動力には感心します。


田舎ならではの方法で、人脈を大事にしていけば、特にお金をかけなくても出来ることはいくらでもあります。

このお風呂、今後どのように完成していくか、日々楽しみです。
通い慣れた地元の安い温泉もいいけど、やっぱり家でお風呂に入る事ができたらいいな~、と、3年越しの計画が実行されようとしています。

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季節仕事

11月も後半になり、寒さも本格的になってきました。
うちでは暖房は薪ストーブなので、燃料にする薪を調達してきて、割る作業をどんどんしていかないと間に合いません。
今年中にはお風呂を作る予定なので(もちろん薪炊き風呂)、より薪が必要になってきそうです。
ちなみに薪ストーブは調理にも使えて便利です。
裏山の紅葉を見ながら、夫婦で交替に薪を割っていきます。



その横で、美しい黄色に輝く柚子の実。
そろそろ採り時なのですが、成長しすぎて上の方は高枝ばさみでも手が届かない。夫がノコギリとチェーンソーで枝打ちをして、すっきりした。
柚子は棘がものすごくて、手袋をしても簡単に突き破る。刺さると痛い。

大家のおばあちゃんも喜んでいた。独り暮らしで、なかなか頼める人が周りにいないので、樹木の手入れはいつも手を焼いている。庭木の手入れは、夫がいることで大分助かっているようだ。

 



そしてシイタケを収穫。
二年前に裏山で伐ったクヌギに殖菌していて、家の裏で育てていた。
とても気まぐれな椎茸なようで、ぽつぽつと出て来る。


最近目をやっていなくて、気付けば成長しすぎて巨大なものが一つ出ていた。あとの二つは手頃サイズ。
天日で乾燥して、干し椎茸にします。



田舎での暮らしには、木が直接わたしたちの暮らしに恩恵を与えてくれているのが実感できる。
ただそれもライフスタイルによりけりで、田舎でも都会人と変わらない生活(エアコン、電化製品まみれ)を送っている人の方が多いような気がしますが・・

自分達の手で木を伐って、燃料にしたり、実を頂いたり、そこからキノコをつくったり、・・本当に欠かせない存在なのです。
里山を復元させる試みを色んなところでされていますね。
とても意義がある活動だと思います。
でも私達の生活スタイル根本から見直さないと、本当の意味での復元は難しいのではないかなと思う事がよくあります。



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プロフィール

HN:
ドン・グリガム
年齢:
42
性別:
男性
誕生日:
1981/04/26
職業:
野生動物調査・ネイチャーガイド

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